明日は明日の風が吹く・70代日々の綴り

(月の雫・・・)からのブログ名変更してます)

今更になって生きてる意味を考えても仕方がない
今、生きてる事が重要
来るであろう明日、来ないかもしれない明日
人はそう言う薄氷の上で
毎日を過ごしてるのだと思う
だから、今日が大事、今が大事
明日は明日の風が吹く

やるせない出来事と昨日の皆既月食

昨日の皆既月食を見ましたか?
夕方、夕飯の食事したくしながら
食事の合間に、食事の後
何度も庭に出てデジカメでお月さまを撮りました。
あまり上手に撮れませんでしたがgifにしてみました。
(すみません無限ループになってます(^_^;))

長~~お話です。


昨日の病院での出来事。
この病院、院内で薬を出してくれるが
何しろ患者さんが多いので、とにかく時間がかかる。


座る場所もなく、玄関のすぐそばのパイプ椅子にようやく座った。
2重扉になってる所に、高齢(80代半ばくらい)の女性が立っていた。


人が出入りするし、いいお天気でも風が入って来て寒い。
案内係の病院の女性が何人かで、その人に声をかけていて
私のすぐそばにパイプ椅子を持ってきて座らせた。
長い間立っていたから・・・


そこに事務局の職員の人らしき男性が来て
女性に話しかけていた。
聴くともなく聞こえてしまった。


「バスで帰るんですか?」
「バス代がないんです」
「無料でタクシー会社に電話が出来ますよ」
「タクシー代ありません」
「家に戻ってから、タクシー代を支払うのはどうですか?」
「家にお金ありません」
「すみませんが、病院ではお金をお貸しする事が出来ないんです」
「私はどうすればいいんでしょう?」
「家にはどなたが?」
「私は一人暮らしです」


この会話の繰り返し。
認知症とも思えない。


要約すると、誰かにこの病院まで
車で連れてきて貰ったが
その人は帰ってしまった。


保険証もお金も持っていないが
一応、救急対応で怪我したところに
絆創膏を貼ってくれたらしい。


病院もどうにもならない。
その女性も帰るに帰れない。


どなたに連れてきて貰ったのか?と聞くと
何とかの人と言ったがはっきりしない。


病院の男性が「携帯持ってますか?」と聞くと
その人は布バッグから携帯を取り出した。
中を見てもいいか?と男性が聞いて
女性ははいと言うので携帯の番号を探し出してた。


そうたくさんの連絡先があるようでもなく
職員は、ひとつひとつ聞いていた。
姉です、姉です、弟です、何たらです・・・と答えた。


お姉さんでしたらご高齢なのでお迎えには来られませんね。
弟さんはどうでしょう?家にいますでしょうか?
あれこれ聞きながら、
どうやら病院まで連れて来てくれた人の連絡先が
分かったようだった。


そこに電話してもいいですか?と断りを入れ
病院の電話から電話をしてたようだが
しばらくして戻ってきて
「お留守でした、一応留守電には入れておきましたから
電話が来ると思います。
しばらくお待ちくださいね」と言いつつ
職員さんは、他の仕事に行ってしまった。


薬がなかなか出ない私もじっと待っていた。
内心、バス代くらいなら差し上げても・・・と思ったが
それは失礼かもと思いながら・・・


しばらくしてからまた職員さんがやってきて
市のバスカードありますよねと聞いた。
そうそう!、高齢者には市では年間バス代を無料で貰える。
その女性は、またバッグからそのカードを出したが
使えないんですと言う。


思い余って私は余計なおせっかいと思いながら
職員さんに、ICカードの残金が分かるスマホのアプリで
調べましょうか?と申し出た。
職員さんは、そう言うのがあるんですね、お願いしますと。


調べたら「カードが読み込めません」と出る。
何度やっても残金が出ない。
試しに私のICカードを調べたら
ちゃんと残金が出た。
(この2年一度もバスや電車に乗ってないので
丸々残ってる・・・)


たぶん、この女性は毎年9月に更新する事を
やってないのだろうと思う。
区役所に行って更新手続きしないといけないのだ。
もし9月に更新していたら全額使うはずもないから。
(スマホの下にカードをつけると残金が出るので便利です。
チャージ出来るカードなら何でも残金が出る)


職員さんも困ったようで・・・


そこに女性が玄関先を見て
「来ました!弟です!」と言うので見たら
両手に杖を持ったこれまたご高齢の男性と
その娘さん?らしき人が入って来た。


弟さんはどうやら病院に連れて来た人から
連絡を貰って急いで来たらしい。


女性は、家で思いっきり転んで
顔面を床にぶつけてしまい血だらけになったようだった。
鼻から唇にかけて相当に腫れてるようで
いやだと言うのを弟さんがマスクを外して傷を見たが
私には見えなかった。
唇がかなり腫れてしまってるらしく
「これじゃあ、ご飯も食べられないだろうな」と
弟さんがとても心配していた。


保険証も一緒に持って来てくれたらしいので
ようやく受付を済ませて
もう一度きちんと診察して貰う手続きをするようだった。


ようやく私の薬の用意が出来たので
私は薬を貰って帰宅したが
もうその時は玄関先にはその女性がいなかった。


弟さんは、近くに住んでるのではないらしく
それでも女性の家の合いカギは持ってるようで
家から保険証などを持って来てくれたのだろう。


身につまされる話だった。
一人暮らしならこういう事も考えられる。
今回は、多分ご近所の誰かが病院に運んでくれたから
良かったけれど
その女性が一人でご近所の誰かに連絡した事が出来て
難を逃れる事が出来たが
(どうも話に聞くと親しい間柄ではなく
町内の世話人?のような人に連絡したようだ)
誰にも連絡が出来ない状態ならどうするのだろうと
ついつい考えてしまった。


私は、今は息子達と同居してるが
友人や知人には、一人暮らしの人は結構いる。
いつか私だって一人にならないとも限らない。


こればかりはケセラセラとは行かない気持ちだ。
誰もが考えなければならない事。
私は同居人が居ても
お風呂で倒れたら、寝てる時に具合が悪くなったら
息子達に気がつかれない事は多々ある。
なので、居間とお風呂場と寝室に
押せば息子の部屋でブザーが鳴る装置を置いてある。


元気で健康で暮らす事がやっぱり何よりも一番かな。


その女性、早く怪我が治りますように。
色々考えさせられた出来事でした。

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