明日は明日の風が吹く・70代日々の綴り


今更になって生きてる意味を考えても仕方がない
今、生きてる事が重要
来るであろう明日、来ないかもしれない明日
人はそう言う薄氷の上で
毎日を過ごしてるのだと思う
だから、今日が大事、今が大事
明日は明日の風が吹く

そして退院

昨日の夜に雪がずいぶん降ったようです。
庭が真っ白でした。
道理で寒いと思った・・・


•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚


夜中の救急車のサイレンが
やけに響きます。


時々、心電図を測ってる
機械の音が聴こえるだけの
静かな地獄の夜・・・


腰はとても痛くて
申し訳ないのですが
何度かナースコールをして
腰の枕を右から左、左から右と
取り換えて貰いました。


眠ろうと思っても眠れません。
頭がぎんぎん冴えてます😂


時間のたつのがこうも遅いとは・・
カーテンを閉めていない窓の外の
空はどんよりと曇っています。
月も星も見えません。


ようやく5時半過ぎになって
少しずつ、看護師さんの足音が
聴こえるようになり
6時過ぎには体温、血圧を測りに来た時は
本当にほっとしました。


ようやく夜が明けた!
外はまだ真っ暗ですけどね(〃∇〃)
(こちら地方の夜明けは7時頃です)


一睡もせずにいたので
やっぱり血圧が高くなっていました。


看護師さんが3回も測ってくれたのに
180とかから下がりません😱


寝てませんから仕方がないですと言うと
頭痛くないですか?と
心配してくれました。


「先生は7時半ごろに来ますからね。
そうしたら点滴も外せますし
鼻チューブの酸素も外せますし
尿の管も外せますから頑張ってください」と
優しい言葉に慰められました。


この夜勤の看護師さんは
自分の行動をちゃんと教えてくれるのです。
こういう人は初めてでした。


次は何時に来ますとか
私は夕飯の休憩に入りますから
その後に来ますねとか
夜中の仮眠時間が30分ですが
他の人がちゃんといますからねとか・・


こういうのって何気なく安心しますね。


何と!先生は本当に7時半に来られました。
「眠れましたか?」と聞かれ
「はい、まあまあ・・・」と答えました(爆)


右の鼠径部の所の傷を固定してる
ものすごく強烈に張り付いた
ガムテープみたいな大きいもの?を
バリバリとはがして
その下の小さなテープもはがして
傷を見てくださいました。


幸いにも出血は見事に止まっていて
良かったですね、後で診察室で
説明しますからねと
颯爽と出て行かれました。


もちろん、体につけてるすべてを
外して良いとの指示を出してました。


看護師さんも「後ですぐきますからね」と
言って先生と出ていきました。


まだ、回診する患者さんはいるのですから
しばらくは待つだろうと思いましたが
夜勤の看護師さんではない
別の看護師さんが来てくれました。


この看護師さんに見覚えがありました。
以前の入院の時にお世話になった人ですが
もちろん、看護師さんは覚えていないでしょうから
何も言いませんでした。


「全部外しますね」と
一番最初に導尿の管を外してくれました。
それから酸素マスク、点滴の針2本。
「起きて歩いてもいいですよ、
朝食を食べて着替えをして
ゆっくりと荷物を
片付けるとかしていてくださいね。
会計が済んだら連絡が来ますし
先生の診察もありますから
後でまた来ます」と言って出て行った。


そろりそろりと起き上がりました。
一晩中動かせなかった右足が
しびれた感じになっていました。


ちょっと怖いので、その事を
看護師さんに言うと
身動きしなかったからでしょうねと
足のマッサージをしてくれました。


時間にすれば昨日の午後3時過ぎから
次の日の朝の8時まで17時間❗❗
右足を動かさなかった訳です😱


足がふらつきました。
めまいもします・・・


そろりそろりと洗面台に行き
初めに顔を洗いました。
歯を磨きました。


すっきりしましたが
普通通りに歩けませんから
牛歩でよたよたと・・・😝


ここで転んで骨折したら
一巻の終わりです😱


まず、病衣を脱いで
ブラと下着を付けましたが
まだ心電図が付いたままですから
結構着るのも難しかった。


私は小さなピクニックシートを
持って行ったので
それを床に敷いて
その上で着替えました。


床にズボンとか靴下とかが
直に触れるのは嫌ですから😅


10時には息子が迎えに来る手はずでした。
9時には、すっかり帰り支度が終わりましたが
会計が出来上がったと言う
連絡も先生の診察の連絡も来ません。


ナースセンターに行き
会計と先生の診察のどちらが先ですか?と
聞きに行きました。
どの看護師さんなのか分からないので
部屋番号を言うと
担当の者に伝えますと言ってくれたので
また部屋で待機。


すぐに担当の看護師さんが来て
「先生に連絡したら
すぐに診察すると言う事ですから
下に降りましょうか」と言うので
エレベーターで診察室の階まで降りたら
すぐに受付の人が
「〇〇さん、どうぞ診察室に」と
言ってくれました。


すぐに先生の診察室に入ると
「いかがですか?これから説明しますね」と
先生が椅子を勧めてくださった。


画面の画像?動画を見せてくださって
「これが昨日アブレーションした箇所です。
以前の箇所はきっちりと焼灼されていて
問題はなかったですよ。


ここが今回の場所ですね。
右心房と左心房の2か所に
アブレーションをしました。


はい、これがカテーテルが
入って行ってるところです。」と
画像を説明して下さったが
右心房と左心房の2か所も
心房細動があったことに
驚いてしまいました😵


今回の症状は
動悸がひどかった事です。
以前は、動悸とめまいと息切れが
ひどかったのですが
今回は動悸が本当にひどかった。


ただ、脈もそれほど速くないから
息切れはなかった気がします。


手首に着けてる活動量計では
心拍数を測れますが
どんなに高くても110ほどまでしか
高くなりません。


先生は、今回の症状は
きっと心房頻脈だろうと言いましたが
蓋を開けてみれば
心房細動だったと言う事です。
それも2か所❗❗


これほど繰り返すのは
どうしてでしょう?と
お聞きしました。


生活習慣病か体質的に
繰り返す心臓なのでしょうねと
おっしゃいました。


生活習慣病、うーーーーーん、
薬を飲んで数値も安定していて
一応頑張っているつもりなんですけどと
言っては見たものの
先生は胸の内で
「いや、もっと頑張れよ!
もう少し痩せたらどう?」と
言ってるような気がしました(大爆)


体重は、少しは普通よりも多いかも知れません。
とほほ・・・
平均的な体重は私の身長(158センチ)なら
55キロぐらいでしょうか?
若い時は160センチだったのになあ・・・


私は60キロを行ったり来たり。
BMIは25くらいですから
少し肥満なのでしょうが
これがベストだと思っています😁


家系的に、我が家は高血圧糖尿病の
家系だそうですから
割と気を付けてはいたのに
55歳を過ぎてから発症しました。


それでも、薬に助けられて
数値はずっと良かったのです。
たまに甘いものも食べますが
暴飲暴食はしてないのですけどね。


先生の言葉にうなずくしかありませんでした。


お薬を出しておきますから
来月にまた来てくださいねとおっしゃって
来月の予約をしていただき
「何度もお世話になって申し訳ありません、
本当に感謝いたします、ありがとうございました」と
心からお礼を申し上げて
診察室を出ました。


そこで病棟の看護師さんが
病棟に戻って行ったので
私は窓口に行って入院費用の清算をしました。


持って行ったお金が足りませんでした😂


病院のATMでお金をおろして
会計を済ませて待合室の方へ行くと
何と息子2が座ってました😂


近くまで行くとようやく気付いてくれ
なんだ、連絡してくれればよかったのにと
言うのです。


姿が見えなかったからATMで
お金下して会計済ませたから
帰ろうと言うと
もう支払い済んだのか?
お金なら持って来てたのにと・・・😝


個室もぬくぬく、病院内もぬくぬくだったのに、
一歩外に出たとたんに
猛烈な冷たい風が吹いていて
ものすごく寒かったですね。


それでも、家に帰れる気持ちの高揚で
かえってすっきりした感じだったです。


家に戻ると息子1が
部屋を暖めてくれていて
どういう訳かローソンのスィーツを
ひとつ買ってくれていて
すぐに冷蔵庫から持ってきました。


ローソンのスィーツと言う所が
案外いいではないか😝


熱い緑茶を飲んでから
それを早速いただきました。


そして、すぐお仏壇に行って
仏さまと夫に「無事に帰りました、
お守りいただきありがとうございます」と
お礼の般若心経を・・・(*^^*)


それから炬燵に入って
これまでの経過を二人に話し
ああだこうだと談笑。


「なんも心配しとらんかった」と
二人は何気に言いましたが
それでも、万が一と言う事もあるんだからと
入院前に少し脅かしていたので
きっと内心はホッとしていたのでしょう。


夕飯は、コンビニのサンドイッチを
食べました。
丸1日絶食だったので
少しだけ軽く食べた方がいいと思ったので。


心臓を焼灼したのですから
すぐそばの胃にも影響があるらしく
先生は胃薬を出してくださっていました。


お風呂に入ったら?と息子達に言われましたが
気が緩んだのか、汗をかいたり寒気がしたり
ちょっとまずいなと思ったので
お風呂には入りませんでした。


汚ったねえ!と息子2が言いましたが

風邪ひくよりいいわと言ってやりました。


帰ったらすぐに温かいお風呂に入るつもりでしたが
風邪をひきそうな予感がしたので
汚ったねぇ体で早々に寝てしまいました。


何しろ全く寝ずに一晩過ごしたのですから
ベッドに入ってあっという間に
寝落ちしたようでした。


ぐっすりと寝て、朝目覚めた時の
なんとも言えない幸福感。
ありがたいなあと思いました。


自分の家の自分のベッドで寝る事の
ささやかな幸せが
どれほどありがたい事か・・


病院のベッドの上で
悶々と眠れないままに
色々な事を考えました。


死生観の思いの中で
まだまだ未来はあると
思えた事はとても良かったです。

何としても、まだ生きてやる!と
前を向けた事も良かったですね。

今日は、退院から4日目。
今のところ、ほとんど動悸はありません。
たまにドクっと動悸はしますが
すぐに収まります。

これは普通の事です。
まだ一歩も外に出ていません。
寒い事もあって風邪をひきたくないと
家に閉じこもっています🤗

体は、普通に動けます。
妙に、急にキッチンの片づけがしたくなり
昨日は一日、キッチンを片付けていました。
使っていない食器を捨てることにしたり
無駄にため込んでるタッパーを
いくつも処分したり。

色々、ご心配をいただいて
本当にありがとうございます。

長々とお読みいただきありがとうございました。

最後に、小説家ジョルジュ・シムノンの言葉を。

私は生きることが大好きだから、
死を恐れない。 
ただ、出来るだけ遅く死にたいだけだ



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