杉本苑子「山河寂寥」上下巻読了
庭の塀際に植えていた四季咲きのバラが
今年になって枯れた。
こぼれるように塀からはみ出して咲いていたのに
何やら突然枯れた。
挿し木が好きなので、何本か挿し木をして
それはちゃんと定植し、花も咲かせるようになった。
なので、また花は楽しめるけど
バラも枯れ、八朔の木も枯れた今年。
私は以前は、木や植物が枯れると嫌な気分になったが
最近は前向きに考えるようになり
きっと悪い何かを背負って枯れてくれたんだと
都合のいいように考えるようにしてる🤣
大昔ではないな・・・3・40代の頃(大昔か・・)
小説と言えばほとんどが女流作家さんの
時代物にハマッていた時期があった。
たくさん読み漁った。
特に永井路子さん、杉本苑子さんが大好きだった。
杉本苑子さんの歴史小説もたくさん読んだ。
実在する人物を描いた内容の物が多かったので
歴史を調べながら登場人物を(昔は子供の百科事典で)
調べながら読むのが好きで
読み終わるまで時間はかかったが、楽しかった。
この「山河寂寥」をずっと読んでなかった。
最近、ひょっこり出て来た(^_^;)
作者があとがきに書いてるように
藤原氏を書いた物はたくさんある。
「天智帝をめぐる7人」
「穢土荘厳」
「檀林皇后私譜」
「散華」
これらは全部読んでいるが
この「山河寂寥」だけは読んでなかった。
歴史上の人物が次々に出てきて
ほぉ~とかへぇ~とか言いながら
家系図を見ながら読むのが好き。
藤原氏系の家に生まれ、
女官を務めていたが、養子にした息子が
とうとう最後には帝にまで上り詰める。
昔の貴族社会では近親婚が多かったことは知っていたが
性の乱れもすごかったようで(笑)
何十人と子をもうけ、娘は一族の駒になって
帝の側女や女御となり、一族の繁栄の手助けをすると言う・・
日本に限らずどこの国でも同じだな(笑)
平安朝の時代だから、題材には困らないほどの
人物がたくさんいて、そこも興味深い。
この女官は69歳で没したそうだから
相当な長生きだった?
読後感が半端なく充実してる気分(*^。^*)