明日は明日の風が吹く・70代日々の綴り

(月の雫・・・)からのブログ名変更してます)

今更になって生きてる意味を考えても仕方がない
今、生きてる事が重要
来るであろう明日、来ないかもしれない明日
人はそう言う薄氷の上で
毎日を過ごしてるのだと思う
だから、今日が大事、今が大事
明日は明日の風が吹く

思い出の中だけの故郷、茨木のり子「歳月」

福岡は、今や住みたい街ランキングの上位だそうだ。
人口がどんどん増えてる事実からも
きっといい町なんだろう。



確かに住みやすい土地ではあると思う。
海も近いし山も近い。



空港から街中までが近い。
東京にある店舗や会社は
ほとんどがある。



ご縁があって数十年前に越して来たが
今はもうこの地に一番長く住み
この地が終の棲家になるのだろう。



夫は、歳を取ったら小さい頃を過ごした
埼玉に帰りたいと言っていた。
同級生も友達もいるからと
毎年、中学校の同級会や同窓会に
出かけていたのだから
特別な思いはあったのだろう。



私は埼玉に何の思入れもないが😅
まぁ、自分の育った東京に近いからいいかな?と
内心は思っていた。



でも、子供たちは二人ともこちらで生まれて
こちらで育って、今もこちらに住んでいる。
子供たちにとってはここが故郷だ。



私ももう人生の大半をここで過ごしてるので
今や、ここの地、ここの家、
こちらで知り合った多くの友人知人、
何よりも夫が眠る地であるのだから
離れることはないと思う。



時々、グーグルで懐かしい田舎のあたりや
兄の家を眺めたりしてるが
様変わりが激しくて自分の住んでいた家も
母の実家の本家も、隣の家なども
道路拡張で全て移転して
もう故郷は消えてしまった。



小学校さえも移転してる。
なので、小学校へ行く道に住んでいた
初恋の子の家さえもう分からない🤣



兄の家はまだそのままだ。



東京で少女時代を過ごした街には
奇跡的にまだその建物が残ってる。
最初から道路の幅が広く
拡張工事もなかったんだろうな。



父親が経営してたお店だが
後で知ったが賃貸だったそうだ。
2階に住居があった。



その建物が今もあるってある意味すごい。
田舎よりもずっと多くの物が
思い出と共に残ってるのが素晴らしい。



東京の幼馴染が、遊びにおいでと誘ってくれるが
本来、出不精なのに加えて
このコロナ禍の中、行く機会はなかったし
たぶんこれからも上京する事はないだろう。



2月もあっと言う間に今日で終わり。
ひと月の過ぎるのを物凄く早く感じる歳なのに
今月は28日までしかないのだから
余計に短く感じる。



暖かくなったら、どこかに行きたい。
近場の海とか山とかひとりドライブ・・



*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*



歳月  茨木のり子



真実を見きわめるのに
二十五年という歳月は短かったでしょうか
九十歳のあなたを想定してみる
八十歳のわたしを想定してみる
どちらかがぼけて
どちらかが疲れはて
あるいは二人ともそうなって
わけもわからず憎みあっている姿が
ちらっとよぎる
あるいはまた
ふんわりとした翁と媼になって
もう行きましょう と
互いに首を締めようとして
その力さえなく尻餅なんかついている姿
けれど
歳月だけではないでしょう
たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いている人もいますもの

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