明日は明日の風が吹く・70代日々の綴り

(月の雫・・・)からのブログ名変更してます)

今更になって生きてる意味を考えても仕方がない
今、生きてる事が重要
来るであろう明日、来ないかもしれない明日
人はそう言う薄氷の上で
毎日を過ごしてるのだと思う
だから、今日が大事、今が大事
明日は明日の風が吹く

彼岸の入りに思う事

お盆は向こうから家に帰って来ると言うが、
彼岸は何?と今でも思う。
彼岸の入りは明日だそうだ。
此岸の人が極楽浄土に行く事を夢見る日々?
祖先や亡くなった人を偲ぶ期間?
毎日朝晩、欠かさずお仏壇に向かいお参りして
故人を偲んでいるが、
それでは駄目なのか?(笑)


正直言うと、私も夫も夫が亡くなるまで
全くの無宗教でした。
2人とも実家のお墓は遠くにあるので
めったな事ではお参りに行けなかったし、
お正月には神社にお参りに行き、
夫は自営だったのでむしろ神棚があって
そこには毎日お参りしていた。


夫が亡くなる前、亡くなるひと月ほど前だったか
親しい友人夫妻と自分の死後について
あれこれと決めていた。
友人夫妻が檀家になっているお寺さんを紹介され
そこにお墓(納骨堂)を購入する話までしていた。
夫の実家は何宗だったか?夫も覚えておらず
夫の姉に電話で聞いていたが
義姉は夫と同じで物事を合理的に考える人なので
そんなものは何の宗派でもいい、と義姉のひと言で
その友人に紹介されたお寺に決めたくらいだ。


なので、仏教になじみが出来たのは
夫が亡くなってからの事。
亡くなった後には、私なりに必死に勉強した。
仏教について・・・
結局今も特に何も分からない(爆)


葬儀やそのほかの多種な故人への行事みたいなのは
亡くなった人を想う気持ちもだろうが、
見送った人に納得させるものだろうと思う。


なのでこのコロナ禍の中、
姪や義姉の葬儀に出席できなかったので、
今もまだ実感が湧かないでいる。


宗派によっては死後の考え方が色々違う。
友人は、父親が亡くなった時、
すぐそばのお寺の納骨堂を購入して
そこで葬儀も行った。
友人は毎日お参りに日参していたが
お茶やお水、お菓子などを供えると
お寺からお水は供えないでくださいと言われたそうだ。
すでに浄土にはきれいな水が湧いてるので
必要がないとか何とか・・・


それで怒った友人は、そのお寺の檀家を辞め
別な宗派のお寺(納骨堂)を買い求め
そっちに移った・・・(;^_^A


結構ないざこざな経緯があったそうだが
そこはあまり聞かないでおいた(笑)
友人は、とても神仏に傾倒してる人で
お寺には多額の寄付を何度も何度もしてたのに
お寺さんも、金満な檀家を一人失ったわけだ。


友人から色々と聞かされた仏教の事で
一時私は考えすぎて心がおかしくなった。
夫が亡くなってから、全く夢を長い間見なかったが、
ある時突然物凄く怖い夢を見るようになった。
それも毎回同じ内容の恐怖の夢。
寝るのが怖くなるほどの夢が続いた。


その時、もうすでに精神科を受診していた私は
その夢の話をすると
先生が笑いながら「ああ、とてもいい兆候だね、
見るのは悪夢でしょう?」とおっしゃった。
「頑張って悪夢を見続けなさい、そのうち慣れて来て
普通の夢を見られるようになるから」とも言った。
心を病むと、夢を一切見なくなる人が多いそうだ。
でもそこから脱出する一歩が悪夢らしい。


寝る時は睡眠剤と安定剤を飲んでいたのだが、
悪夢を見始めた1年ほど経ってから悪夢を見なくなった。
今でもその内容は鮮明に覚えてるが
全く恐怖はない(爆)


夫が亡くなって数年は駄目だったかな?
今はもう薬は辞められたし(導入剤は飲んでるが)
楽しい夢も見るようになった。
何と!重度のメニエールも治りだし
今はもうめまいや吐き気は起きない。
ただ、夢に出て来る夫は病気の時の痩せた夫の姿なので
その夢は少し辛い・・


私はもうすでに夫は浄土に居て、
すでに鬼籍に入った友人達やご両親や兄弟たちと
穏やかに過ごしてると思っている。
浄土とやらがあるのならばね。
死んだことがないから、死んだ後の事は全くわからんし・・・(笑)


彼岸でなくても、毎日夫の事は思う。
この世に置き去りにした心もとない不出来の妻を
今も心配しながら見守ってくれているだろう。
私だけが婆になって行く・・・(;^_^A

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