義姉からの最期のプレゼント
義姉の葬儀の事などをすっかり任せっぱなしの
姪から一昨日電話があった。
写真とか、事の経緯とかを書いて
送るつもりだけど
何だか仕事が立て込んで遅くなってますけど
すみませんと言う話しをしていた。
姪は法律関係の事務所を開いているので
その仕事の忙しさは十分わかっているから
それよりも何よりも仕事を優先させてと言った。
ボチボチ暇を見つけて手紙を書いてくれて
義姉の最期や看取りの事などを教えてくれれば
いいのであって、こっちは全く急いでなどいない。
むしろ、何もかも任せっぱなしで
申し訳ない気持ちが大きい。
色々話してるうちに、
義姉がまた息子2が好きだと言った梨を
亡くなる数日前に梨農家さんに注文したらしい。
(姪に頼んで姪が注文)
発送がいつになるか分かりませんけどと聞いた途端に
ボロボロと涙が出て止まらなかった。
9月3日に届いた義姉が送ってくれた梨を食べて
息子達とおばちゃんからの最後の梨だね・・・と
感慨深くいただいたのに。
息子2が「梨が一番好きなんです」と電話口で
何年も前に言った事を忘れずに
毎年、我が家だけに違う品種を
2回も送ってくれるようになったのに
自分の命が尽きる直前に
又頼んでくれたと言うのを知らされて
どう表現したらいいのかわからない感情がこみあげてきた。
姪は、色々と電話で教えてくれた。
余命を聞きたいですか?と病院の先生に言われた時
義姉ははっきりとお願いしますと言ったそうだ。
「手術も手遅れですので、持って3か月、
大腸の腫瘍も大きいし、肝臓に転移した腫瘍も
こぶし大の大きさなので
これから痛みが激しくなると思います」と
先生が話した時
「私の弟と同じ癌です、弟は手術をしましたが
痛い思いばかりして結局治りませんでした。
私は、苦しみたくないので手術は受けません、
痛みだけを緩和させてください」と
言ったそうだ。
火葬場で、係の人が
「骨がとても丈夫な人でしたね」と言ったので
83歳だったと言うと
「そんなお歳の人の骨には見えません」と
言ってたらしい。
だから、もし早期発見してたら
手術も順調に済んで
まだまだ元気でいられただろうと
姪はしみじみと話した。
「おばちゃん(私の事)も
元気でいてくださいね」