読了「役に立たない日々」「死ぬ気まんまん」佐野洋子
72歳で亡くなったこの作家さん。
この本と、もう一冊「死ぬ気まんまん」を購入したが
先に「役に立たない日々」を読んだ。
共感できる内容ばかり。
すでにこの時は癌に侵されておられたが
60代最後の歳の頃の日常の本音を書いてある。
韓流ドラマ「冬のソナタ」のヨン様にハマり
イ・ビョンホンにハマり
たくさんの韓国ドラマを見たようだった。
これも痛みから逃れるための手段だったと
後で知った。
それでも、この辺りを読んで、つい笑ってしまった。
私は今も韓ドラにどっぷりとハマってるが
最初見た時には、次から次へと見続けて
毎日眼精疲労だった😂
そして唐突にジャガーを買って乗り回したり
癌と共に生きて、その世界観を見事に
エッセーに書き残した。
この作家さんは「百万回生きた猫」を
書かれた作家さん。
ただし、私はこの絵本は読んでいない。
今回の小説がお初だった。
「死ぬ気まんまん」
こちらも癌になってから書いたエッセーと
神経外科の先生との対談も載っていて
非常に興味深かった。
この先生のお話が医者の本音?だろうと思った。
2冊とも、素晴らしい内容だったが
2010年に亡くなられた。
私はこれほど達観して、
自分の死に向き合う勇気はない。
作家さんだからこその文章だろう。