明日は明日の風が吹く・70代日々の綴り

(月の雫・・・)からのブログ名変更してます)

今更になって生きてる意味を考えても仕方がない
今、生きてる事が重要
来るであろう明日、来ないかもしれない明日
人はそう言う薄氷の上で
毎日を過ごしてるのだと思う
だから、今日が大事、今が大事
明日は明日の風が吹く

素晴らしい絵を描く人だった

昔、もう15年以上も前にネットで知り合った女性は
私よりも10歳ほど若く、絵描き用タブレットで上手に
絵を描く人だった。
パソコン用の素材を作れるような頭脳の持ち主で
パソコン関連の事は非常に詳しかった。


その頃私もいっちょまえにホームページとか作ってたので
その人の素材を色々使わせていただいていた。
花びらが降るとか動物の絵が動くとか
動画素材などを作れる人だった。
間質性肺炎の病気をお持ちで、
それでもご主人と二匹の柴犬との暮らしで
長年の闘病だったが穏やかな人だった。


昨日、パソコンの中に取り込んでいた
色々な素材などを削除している中に
その人が書いてくれたわが家の猫ちゃん達の絵があった。
その絵を見たら、我が家の猫たちの事や
その人の事を思い出して切なかった。


お会いした事はないが、一人娘さんで
ご高齢のご両親がそばに住まわれていたが
その人の手助けでご両親はTwitterを始めたりしていた。
その時ご両親は80歳代だった。


何度か入退院を繰り返しながら
病状が悪化して行った。
メールのやり取りや、HPの掲示板にコメント書き合いながら
私はありきたりの言葉しか書き込むことが出来なかった。


何度目かの入院の時、入院しましたと連絡があったが
それ以降、全く連絡がなくなった。
住んでる市は知っていたが、住所などは知らない。
ご両親のTwitterを覗いたら、その人が午前中に
「スイカなら食べられるかも」と
お父様に書き込んでいたのが最後だった。


しばらく経ってご無礼と思いながら
お父様のTwitterに書き込みをさせていただいた。
ネットの長い知り合いだと書いて
お嬢さんの体調はいかがですか?とお聞きしたら
その後お父様から返信があった。
「娘は〇月〇日、午後〇〇に亡くなりました」と。
その人がTwitterに「スイカなら食べられる」と書いた
その日の午後に亡くなっていたのだ。


もしかしたらと思っていたが
亡くなった事を聞いてショックだった。
会った事もない人なのに・・・


その後、お父様のTwitterをたまに見ると
一人娘さんを亡くした切ない思いが
人にははっきりと分からないような言葉で綴られていた。


そのお父様のTwitterもお母さまのTwitterも
更新がなくなった。
ご高齢だったから娘さんのもとに旅立ったのだろうかと
お察しした。


そしていつかそのTwitterのアカウントも分からなくなり
その人の素材置き場のURLも不明になった。
その時以来の絵を見つけて懐かしく思い出した。
わが家の猫たち。
まだほかに数匹いました。犬も・・


その人が書いてくれた絵。


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