「夫の墓には入りません」読了と実家のお墓
垣谷美雨さんの小説「夫の墓には入りません」を読み終えた。
題名とは裏腹に、色々考えさせられる内容だった。
とても楽しく少しだけイライラしながら
そして最後にはスッキリして読み終えた(笑)
私の夫は次男なので、夫の実家の墓には入らず
この地でお墓を作った(納骨堂を購入)
なので、小説の主人公の気持ちは分からないが
私の実家のお墓の事は気にかかる。
私は5人兄妹だったが、すでに3人は亡くなり
長兄と末っ子の私だけしか残っていない。
父親が作ったお墓は千葉にある東京の公営墓地にあって
(東京ディズニー何たらと同じだわね)
兄は山形に住んでいる。
山形から年に数度千葉まで行き、お墓を守ってくれている。
兄は昔ながらの考え方なので
兄の長男がお墓を守ると決めている。
いつだったか、お墓を山形に移したいと言う事を
ぽつりと話した事があった。
その時私は大賛成だと言った。
律儀に山形から千葉までお墓参りするのも大変だろうし
兄ももう80をとうに越した年齢だから
頻繁にはお参りにも行けないだろうし。
私などはもう10年以上行ってないし(^_^;)
ただ今のお墓を墓じまいして、両親、祖父母のお骨を
新しいお墓に入れるのには、何かと面倒らしいし
お金も結構かかるそうで・・・
今の公営墓地は、大規模な墓地ながらわが家の場所は
立地の良い所にあるし、
何よりも公営墓地なので、年間の管理料がやたらに安いらしい。
そこを墓終いして移すのにも、新しく墓地を買うにも
多額の金額が発生すると言う事で、
兄はもう少しもう少しと先伸ばししていて今に至った。
私は、それほどこだわりはない。
もし、何かの事情で誰ももう墓守する事が出来なければ
両親や祖父母のお骨は共同墓地に合祀されても構わないと思う。
少子化の時代、家名を継ぐのはどんどんいなくなる。
実家の兄の所は息子と娘がいるが
その息子には娘しかいないから
いずれ実家の苗字を継ぐ人はいなくなる。
それでもかまわないと思う。