群ようこ「れんげ荘」読了と思い出した森茉莉さん
この小説も一気に読んでしまった。
高級住宅地の中の古びたアパートが舞台。
なぜれんげ荘と言う名のアパートなのか?
「やはりのにおけれんげそう」の言葉を思い出した。
そしてこの中に森茉莉さんの「贅沢貧乏」の本の題名が出て来て
この本も大昔読んだ事を思い出した。
私は生まれたのは東北だが、育ったのは東京の文京区だった。
あまたの作家が住んでいた場所。
同じ町内ではなかったが、森鴎外の屋敷があって
私の幼馴染の遊び友達のクラスに(校区が違った)
鴎外の孫がいたとかいないとか・・
見てないから知らないけど。(笑)
お屋敷は確かにあった。
森茉莉さんもここで生まれてる。
そして、別な場所には鳩山御殿もあったなあ。
旧古川庭園も六義園も根津神社も歩いて行ける場所にあって
今思えば、いい所に住んでいて育ったんだと思う。
谷中の墓地などはかっこうの遊び場所だった(爆)
昔を回顧するのは年のせいだと思うが
どれもこれも懐かしい思い出ばかりだ😂
この「れんげ荘」の中の人物が話す内容に
感銘してそこを何度も読んだ。
「地震が来たら真っ先に潰れそうじゃありませんか?」と
主人公が話すと
「真っ先にぺちゃんこになってしまうかもしれないね、
でも、その時、部屋にいないかもしれないし
いくら食料を蓄えたシェルターとか、
立派な耐震施設や避難場所を家に造ったって
その時家にいなければ、何の意味もないもん。
こればっかりは運としかいいようがない、
ものごとは心配しはじめたらきりがない。
これが私の信条」
たぶん、何か災害が起きても
ほとんどを家で過ごしてる私としては
きっと、その時は家にいるだろうから
この人の言う事に当てはまらないけど
「ものごとは心配し始めたらきりがない」という言葉に
物凄く共感したのだ。
これを出来ない性格だから(爆)
そうなのよね、きりがないの・・・
だから、考えないように考えすぎないように
したいと思い、そうするようにと務めた。
少しは改善出来てるかも。
先の事など誰も分からないんだからと
ある程度開き直る事が大事だと
ついこの頃悟ったのだった(大爆)