茨木のり子「急がなくては」夫の十七回忌
急がなくては 茨木のり子
急がなくてはなりません
静かに
急がなくてはなりません
感情を整えて
あなたのもとへ
急がなくてはなりません
あなたのかたわらで眠ること
ふたたび目覚めない眠りを眠ること
それがわたくしたちの成就です
辿る目的地のある ありがたさ
ゆっくりと
急いでいます
今日は夫の17回忌です。
夫のいない生活に慣れたと言えば慣れたけど
同じように同じ速さで
一緒に人生を歩きたかったと言う
想いは今もあります。
奇しくも今年は結婚50年、
金婚式を迎える年の、迎える月でもあるけれど
あれやこれや考えても仕方がない・・・
あの世とやらで会えた時
一体、どっちの生きた時代で会うのかしら?と考えると
絶対に私の生きた時代では会いたくない。
私だけ老けておばあさんになってるから・・・・😆
それともこちらの願う好きな時代の顔で
会えたらいいかも。
出会った頃の私で会いたいな😂
夫がいる場所はどんなところなのか?
誰か教えてくださいと言っても
あの世から戻って来た人はいないのだから
知るすべはない😅
亡くなると人は無になると言うけれど
宗教的には、必ず天国、空の上、あの世、浄土と
名前は違えど魂が行く場所はある。
人間は、そう言うのにすがりたいのだろうと思う。
私は、昔は無宗教だったが
その時でさえ、あの世はあると思っていた。
三途の川もあり、奪衣婆もいて閻魔様の審判を受け
その先に安らかな平和な場所があると
子供の頃から信じていたのは
根強く残る昔ながらの語り草のせいかも。
午前中に法要を終えて、気持ちが安らぎました。
ご住職の朗々とした素晴らしい長いお経をお聞きしながら
ひたすら夫の魂の安寧を願いました。
まだまだもう少しもう少し、会えるのは
先にして貰って 元気でいさせてください。
たくさんこちらのお土産話を
持って行かれるように。